'71 SHOVEL Chopper
(2004 COOL BREAKER出展)
owner: Kouhei Watanabe
builder: Haruhisa Kawazoe
polisher: Yusuke Hioki
paint by FRAKES
[SPECIFICATIONS]
*71年式2Aモーターに1340cc用レプリカクランクとローコンプピストンで排気量は1340ccへ
*エンジン、トランスは気の遠くなるような時間と労力をかけてフルポリッシュ
*シリンダーもポリッシュ後に特殊クロームメッキ(フィンの間まで鏡面です)
*S&S製5速ケースにEVO純正ギヤで5速ミッション+ミューラーキックキット
*ネック加工されていたナックル純正フレームをショベルモーター用に加工
*12インチオーバーPaughcoワイドオーバルスプリンガーに合わせてストレッチ(38゜レイク)
*ランドマーク製パールスポークホイール(F19R16)
*ワンオフハンドル、ワンオフティアドロップフューエルタンク、ワンオフシーシーバー、シート他多数
[COMMENTS]
 ハーレー乗りも集まる名古屋のBAR、Milehigh(マイルハイ)のマスターからの紹介が始まりです。(アリガトウゴザイマス。)
 オーナーが当時乗っていた99FatBoyを下取りにしてプロジェクト開始。(SUキャブは71SHOVELに受け継がれました。)
口数の少ない控えめなオーナーが持ち込んだ一冊の写真集にあるスタンダードなパンのチョッパーが原点でした。
 オーナーが最初に伝えた希望はたしか、「ポリッシュショベルモーター、5速ミッション、9インチオーバー位のスプリンガーで
バックボーンフレームからリアアクスルまでがストレートなリジッド」ということでした。
 まずはベース車輌エンジンのポリッシュ作業をはじめました。当時の新人スタッフが時間を見つけてはひたすら作業することウンヶ月。彼が新人として居なかったら、、、今ではありえません。このためにいろいろな工具もそろえ、今も活躍しています。

 特に手間がかかったのはやはり純正の鉄シリンダーです。アルミ製のクランクケースやヘッドなどとは比べ物になりません。(たぶん2度とやらない作業でしょう。金銭的にもオーダーする人はいないでしょう。)フィンの間、奥までポリッシュしてさらに特殊なクロームメッキをかけました。通常のクロームメッキではフィンの奥などくぼんだ部分は、クロームのノリが悪く白くざらついてしまいますが、このシリンダーはフィンの奥まで曇りは一切ありません!!! 
(チャンスがあれば是非実物をその目で確かめてみてください。これ以上にきれいなものは過去にも無いのではと思えます。)